COLUMN vol.22

2024.03.21 UP

ジョンズブレンドの香りづくり

ボトル

「デザインやパッケージをシンプルにしているからこそ、香りには徹底的にこだわる」

ブランドのローンチ時からのコンセプトを大切に、日々香りづくりに取り組んでいるジョンズブレンド。
今回は、その香りづくりに込められた思いや、商品開発の裏側をご紹介。人気の季節限定フレグランスの制作話も合わせてお届けします。

1.
香水のように香りを作り、アイテムの特性を見極める
2.
条件を変え、繰り返し行う「官能試験」
3.
“香り” でその季節をより楽しんでもらいたい

1.香水のように香りを作り、アイテムの特性を見極める

「なんでこんなにいいかおり」と思わず言いたくなるような、ジョンズブレンドの香りたち。
その香りづくりには、フレグランスメーカーとしての強いこだわりが詰まっています。

人気商品

ジョンズブレンドの香りは、トップ〜ベースノートまで、香水を作り上げるような繊細な調合を行っているのが特徴です。

香りの開発には、ときに何十という香料を嗅ぎ比べます。
時折全く異なる香りを用いて、嗅覚をニュートラルな状態にリセット。香りのスペシャリストたちは、「心地よい香り」「いい香り」となるよう、 繊細な香りの違いを嗅ぎ分け、新たな香りを生み出しています。

アロマウォーター

香りが完成したら、アイテムごとに香料の割合「賦香率(ふこうりつ)」を調整していきます。賦香率の割合が高いほど香りは強く、長持ちする傾向にありますが、香料を多く使ったからといって「心地よい香り」とイコールになるわけではありません。

例えば、加湿器に使うアロマウォーターは、長時間の使用を想定している商品。そのため、香りを長く嗅いでも心地よい感覚が続き、でもしっかりと香りを感じられる、そのちょうどよいラインを数%単位で調整しているのです。

シャンプー

シャンプー・コンディショナーでは、洗い心地や使用感などの機能性はもちろんのこと、心地よい香りを長持ちさせるためにメーカーと幾度も試作を重ね、いまではリピーターも多い人気商品となりました。

しっかりと香りを楽しめて、なおかつ暮らしに馴染む香りに仕上げる。

商品開発者たちは香料やアイテムごとの特性を見極めながら、日々「香り」と「使う人の暮らし」に向き合っています。

2.条件を変え、繰り返し行う「官能試験」

ジェル

一度香りを嗅いで「いい香り」であったとしても、気温湿度の上下、その日の体調など、さまざまな「条件」によって香りの感じ方は変わるもの。
また、リードディフューザー、フレグランスジェル、エアーフレッシュナーなど、アイテムが変われば、それぞれの香り方も異なります。

そのため、ジョンズブレンドではアイテムごとに一定期間香りをチェック。推奨する使用シーンに合わせて商品を設置し、複数人で何度も官能試験(香りの確認)をしながら、香料を調整します。

ジェル

香料を調整したら、またそれぞれの商品に落とし込み、そこから再度試験を開始、といったことを繰り返すため、一つの香りが出来上がるまでには1年から2年ほどかかるものも。

とても手間と時間がかかりますが、使う人の「心地よい香り」を作るためには必要不可欠。官能試験は香りづくりと同様、大切にしている工程です。

3. “香り” でその季節をより楽しんでもらいたい

キンモクセイ

春には「ムスクブロッサム」、秋には「ムスクキンモクセイ」など、シーズンごとに限定発売しているジョンズブレンドのリミテッドフレグランス。
毎シーズンの発売を心待ちにしてくださっているファンも多く、商品開発に携わる人間にも並々ならぬ思いがありました。

季節を彩る香りづくりは、何十ものテーマ出しからスタートし、熱い議論が交わされます。
例えば、「ムスクブロッサム」の開発では、「和を思わせる桜の香り」から「華やかな春の香り」など、表現の幅は多岐にわたるため、さまざまな表現パターンを試作。意見を出し合いながら、その季節をより楽しんでもらえるような香りづくりを行いました。

さくら

また、リミテッドフレグランスのベースの香りとなっているのは「ホワイトムスク」。
爽やかなホワイトムスクをしっかりと感じながらも、主役はブロッサムであったり、キンモクセイであったり、その絶妙なバランスを見極め、 “ジョンズブレンドならでは” の季節の香りを作り上げています。


「いい香りを身近に感じることで、日々の生活が豊かになってほしい」
そんな思いを大切にしながら、ジョンズブレンドでは今日も香りづくりに取り組んでいます。


いかがでしたか?
今回はジョンズブレンドの香りづくりについてご紹介しました。
次回のコラムもお楽しみに。