COLUMN vol.8

2023.3.20 UP

花粉対策にも・臭わない部屋干しのポイント

香水の使用シーン

春が近づくとやってくる花粉の辛い症状。そして、さらに頭を悩ませるのが「毎日の洗濯」です。花粉を避けて部屋干しすると、生乾きや臭いが気になる...。
そこで今回は、花粉シーズンに気をつけたい洗濯物の臭いを予防する方法や、部屋干し時のポイントなどをご紹介します。

1.
部屋干し時のポイント
2.
イヤな臭いを防ぐ洗濯方法
3.
臭い別:対処法
4.
花粉シーズンこそ「柔軟剤」を活用しよう

1. 部屋干し時のポイント

部屋干し

花粉シーズンの洗濯は「部屋干し」がおすすめです。
外に洗濯物を干すと、洗濯物と一緒に花粉も家の中に取り込んでしまうため、この時期はお日様に当てるのはしばし我慢を。
室内でも風通しのよい場所に洗濯物同士の間隔を開けて干すことで、快適に乾かすことができますよ。

室内で干す時におすすめの場所は、「リビング」と「浴室」です。
リビングでは窓を開けて風が通るようにすると、乾きもよくなります。また、濡れた洗濯物によって室内の乾燥対策にもなるので一石二鳥。

部屋干し

浴室に干す時は、室内の水分を予め取り除いておきましょう。浴室乾燥機がある場合にはそれらを利用するのも効果的です。窓がある場合には開けておき、無ければ扇風機を当ててあげると乾きもよくなります。

角形ハンガーを使用する際にもちょっとした工夫を。
両端にジーンズやスカートなど丈の長い衣類を、内側に短い衣類を干す「アーチ干し」にすることで空気の通りが良くなり、効率よく乾かすことができます。

2.イヤな臭いを防ぐ洗濯方法

洗濯物

洗濯物の臭いの原因は「雑菌」です。雑菌を増やさないためにも、汚れた衣類や湿ったタオルなどは、すぐに洗うようにしましょう。

ここでは、洗濯する時に気をつけたいポイントを5つご紹介します。

①一度に洗う洗濯物の量

溜め込んだ洗濯物を洗濯槽いっぱいに詰め込んでしまうと、衣服についている汚れや花粉が落ちにくくなってしまいます。
洗濯物の量は洗濯槽の7〜8割程度にし、こまめに洗うようにすることで、臭い対策にもつながります。

②すすぎは「水道水」で

洗濯物

お風呂の残り湯を使用して洗濯をしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、使用後のお風呂は実は雑菌だらけ。生乾きの嫌な臭いを発生させる原因につながります。特に、部屋干しをするときには要注意です。
「洗い」の時は残り湯でも問題ありませんが、「すすぎ」は必ず水道水を使用するようにしましょう。

③洗濯洗剤・柔軟剤は適量を守る

洗濯物

しっかり洗いたい・いい香りを付けたいなどの理由から、規定以上の洗剤・柔軟剤を使用していませんか?
規定以上の量を入れると、きれいにすすぐことができず、臭いのもととなる細菌の餌となってしまいます。
洗剤・柔軟剤に記載されている規定量を守って使いましょう。

④40〜50℃で洗う

汚れや臭いを落とす、洗濯洗剤の「酵素」が活性化する温度は、40〜50℃と言われています。温めたお湯を足したり、お風呂のお湯が温かいうちに残り湯を使用すると良いでしょう。
ただし、温度が高すぎると衣類の繊維を傷めてしまったり、衣類の素材によっては高温洗濯NGの場合もあるので、洗う前に洗濯表示をチェックしましょう。

⑤高温の乾燥機を活用する

洗濯物

乾燥機を使用することで、臭いの元となる雑菌を抑制することができます。洗濯後、すぐに干せない時には乾燥機に入れておくことをおすすめします。
こちらも、衣類の洗濯表示を確認してください。

3.臭い別:対処法

ここでは気になる臭い別に、その対処法をご紹介していきます。

■「部屋干し臭」「生乾き臭」

香水

この臭いの原因は「モラクセラ菌」の繁殖によって引き起こされます。
通常の洗濯では、この菌を死滅させることはできません。60℃以上の高温にするか、漂白剤で除菌すると良いでしょう。以下の方法を試してみてください。
・乾燥機にかける
・漂白剤を使う(白い布には塩素系、色や柄のある布なら酸素系)
・煮沸する
・通常の洗濯に重曹を加える

■「カビ臭さ」

香水

衣類からカビ臭がする大きな要因は「洗濯槽内のカビ」です。
重曹や洗濯槽クリーナーを使用して、定期的なお手入れが必要です。それでも衣類からカビ臭がする場合には、重曹を溶かした水に20〜30分ほど「つけ置き」すると効果的。 ただし、ダメージに弱い衣類は避けてくださいね。

■「防虫剤の臭い」

香水

しばらく保管していた衣類を久しぶりに出すと、防虫剤の臭いが染み付いていることがあります。臭いの元「ナフタリン」を消すには以下の方法を試してみてください。
・漂白剤を使う
・スチームアイロンで蒸気を当てる
・日陰に干す
・風通しの良い場所に干す

■「汗臭さ」

いくら洗っても汗臭が取れない時は、繊維の奥まで汗や皮脂が浸透してしまっている可能性があります。そんな時には、以下の方法を試してみて下さい。
・酸素系漂白剤を使用したつけ置き
・煮沸する

2.花粉シーズンこそ「柔軟剤」を活用しよう

洗濯物

衣服の肌触りを良くしたり、香り付けの目的で使用される柔軟剤。実は、花粉対策にも効果が期待できます。

花粉が衣類についてしまう原因は「静電気」です。
柔軟剤を使用すると衣類の表面が滑らかになり、静電気の発生を抑えることができます。
また、抗菌効果のある柔軟剤を使用すると、雑菌の繁殖も抑制することもできるため、部屋干し時の柔軟剤選びは大切なのです。

部屋干しする時の柔軟剤選びのポイントは、以下の3つです。

① 雑菌の繁殖を抑え、においを防ぐ効果の高いもの
② 速乾性があるもの
③ 乾いたあとの香り残り・洗剤との相性

臭いが気になる方は、「抗菌作用、防臭・消臭効果」のある柔軟剤がおすすめ。生乾きに強いなどの記載があるかどうかをチェックしてみましょう。
衣類は濡れている時間が長いほど臭いも増してくるので、「速乾性」にも注目してみましょう。速乾性のある柔軟剤は、脱水後に衣類に残る水分量を抑える工夫がされています。

洗濯

香りが欲しい方は、「アロマタイプ」がおすすめです。フローラル系・シトラス系・サボン系など様々な香りが出ていますので、お好みの香りを選んでみて。
また、洗剤と同じ系統の香りを選ぶのもおすすめ。同じメーカーや種類で揃えると、香りの強さも増してきます。
パッケージに香りの強さの目安が表示されていることもあるので、購入前にチェックしてみましょう。

花粉症の方にとって、春先のお洗濯は気になるもの。しかし、洗い方や干し方に注意すれば、部屋干しの嫌な生乾き臭も抑えられ、花粉の付着も軽減することができますよ。
花粉の飛散が多い時期には、今回のポイントを押さえてぜひ部屋干しに切り替えてみてくださいね。